記事02 · 日帰り・寄り道ルート
東京から車なしで海と山へ。フェリーで渡る鋸山と、金谷の魚料理を楽しむ一日
海を渡ってから山に登り、下りたら港で魚を食べる。船、ロープウェー、徒歩をつなぐ、金谷・鋸山への日帰り旅行。

この記事の目次
旅行の思い出は、目的地に着いてから始まるとは限りません。
港で船を待ち、岸が遠ざかるのを眺め、向こう岸に近づいていく。その時間ごと楽しみたい日に、東京湾フェリーで金谷へ渡る鋸山の旅を提案します。
この日の主役は三つ。約40分の船旅、鋸山の山歩き、そして下山後の魚料理です。あちこちへ寄り道を増やすより、この三つに一日を使います。[1]
最初の目的地は、久里浜の港
東京方面からは、まず電車で京急久里浜駅へ。駅から久里浜港までは、さらに路線バスに乗り換えます。東京湾フェリーの案内では、京急久里浜駅の2番乗り場から港へ向かうバスを利用し、所要時間は経路によって約10〜12分です。[2]
初めての人が気をつけたいのは、「久里浜駅」と「フェリー乗り場」が同じ場所ではないこと。駅に着く時刻ではなく、港で乗船券を買って乗り場へ向かえる時刻から、乗る船を決めましょう。
少し早く着いて、出航を待つくらいで大丈夫。その待ち時間も、今日は旅の一部です。
車がなくても、フェリーには乗れる
船に乗ったら、すぐに次の経路を検索する手を止めてみてください。窓辺で海を見るのも、風や船内の案内を確かめてデッキへ出るのも、その日の気分で。晴れていれば何が見えるか、岸はどの方向かと、地図と景色を見比べる楽しみもあります。
金谷港から鋸山ロープウェーの山麓駅までは徒歩約15分。船を下りた後は、山へ向かって歩き始めます。[4]
ロープウェーの先には、階段のある山歩き
ロープウェーの乗車時間は片道約4分。港から見ていた山へ、一気に高さを変えて向かいます。[5]
その先で訪ねる日本寺には、東京湾や房総半島を見渡す「地獄のぞき」と、かつての石切場跡に刻まれた「百尺観音」があります。海を眺める場所であると同時に、岩と信仰の景観に出会う場所でもあります。[6]
地獄のぞきの名前だけを聞くと、度胸試しのように思えるかもしれません。でも、怖さを競う必要はありません。高い所が苦手なら無理に先端へ進まず、自分が落ち着いて立てる場所から景色を楽しみましょう。
一方、百尺観音の前では、遠くを見るのとは違う時間を取ってみてください。岩壁の大きさ、像との距離、見上げる角度。写真を撮るだけで通り過ぎるより、少し立ち止まることで印象が変わるかもしれません。
注意したいのは、ロープウェーを使っても境内の徒歩移動がなくなるわけではないことです。日本寺は階段が多い山の境内。歩きやすい靴と飲み物を用意し、最初は山頂側の見どころを中心に回る計画にします。大仏まで含めて全域を巡る行程とは分けて考えてください。[7]

下山後の昼食は、アジフライか地魚の寿司か
山を下りたら、金谷港の近くで食事にしましょう。
加熱した魚料理を選びたい日は、「ザ・フィッシュ」のレストランへ。アジフライや海鮮丼のほか、パスタやピザも案内されています。海を眺めながら座って過ごしたい人や、同行者と料理の好みが違う日に組み合わせやすい店です。[8]
どちらも一度に回る必要はありません。山を歩いてしっかりお腹が空いたのか、船の時間まで少しずつつまみたいのか。今の気分で食事を決められるよう、一軒を本命、もう一軒を別案にしておきましょう。

夕景より先に、帰りの船を決める
このコースでは、朝のうちに東京を出て午前中に金谷へ入り、山歩きの後に少し遅めの昼食を取る流れがおすすめです。金谷への到着が遅れた日は、山の滞在時間を短くするか、先に食事を取るよう調整します。
船、ロープウェー、山道は、それぞれ天候や点検の影響を受けます。出発前にすべての案内を確認し、どこかが利用できない日は別の日に回すくらいの余裕を。帰りの最終便を、唯一の選択肢にしない計画がおすすめです。[1][5][7]
海の上から山を見て、山の上から海を見返す。そして港で魚を食べる。移動するたびに視点が変わるのが、この一日の楽しみです。

訪問メモ
出発地:東京方面から京急久里浜駅へ。路線バスで久里浜港に向かいます。
所要時間の目安:東京発着で9〜11時間。乗り換え・待ち時間・食事を含む編集上の目安です。
歩く量:港から山麓駅への徒歩と、階段の多い境内歩き。平地の街歩きより負担があります。[4][7]
予算の組み立て:電車往復+久里浜側の路線バス+フェリー+ロープウェー+日本寺拝観料+昼食。ロープウェーと日本寺は別料金です。[3][5][11]
行動の順序:東京→京急久里浜→久里浜港→金谷港→ロープウェー→日本寺山頂側→下山→昼食→金谷港→東京方面。
公式の店舗・施設案内と観光情報に基づく編集ガイドです。筆者の訪問・実食記録ではありません。営業時間、価格、運行、メニューは変更される場合があります。利用日の公式案内をご確認ください。
出典・資料
資料確認日(原稿記載):2026年9月29日。営業・交通情報は、訪問前に公式情報をご確認ください。